日本経済の低迷がバブル経済の崩壊以降、
ずっと続いています。
そんな中、学生を持つ親の収入は減り続け
子供への仕送りは減少しているという
切ない現実があります。
実際、日本学生支援機構の奨学金を
利用している学生の割合は非常に高く、
平成24年度学生生活調査のデータによると
大学生で52.5%、大学院生で60.5%にも
のぼります。
つまり、大学生の50%以上が奨学金を
活用しており、ローンを使っているのです。
奨学金には2種類あり、
無利子の奨学金を「第一種奨学金」、
有利子の奨学金を「第二種奨学金」といいます。
フル活用すると第一種で毎月6万4000円、
第二種で12万円となり、この中から
生活費や学費を賄うとなると、かなり
厳しいという現実になります。
第二種の上限金利は3%に設定されており
低めとはいえ、卒業したら返済義務が発生し、
その観点では消費者金融やカード会社と
同じです。
また生活に困り、キャッシングを利用する学生もいます。
奨学金が振り込まれたらカードローンの
返済に回すという事例も多いです。
こうしたケースを鑑みると、いまの学生の
50%から70%くらいがローン利用者では
ないかと考えられています。
大手のアコムやプロミスでも学生の申し込みは
可能となっており、生活費の一部を
キャッシングで賄う学生の利用もあるそうです。