【東京都中小企業従業員生活資金融資まとめ】
ここでは東京都の中小企業で働く方々のための生活資金を融資する制度をご紹介します。
「東京都では、生活の安定に資することを目的として、中小企業従業員生活資金融資制度を実施しています」と都の公式サイトには書いてあります。
主に3つの融資制度があるようですので順番にご案内していきます。
◆個人融資「さわやか」
東京都では、都内に在勤または在住の中小企業従業員の方に生活資金を低利で融資しています。個人融資「さわやか」は、一時的に資金が必要な方へ、結婚資金、引越費用やレジャーなど、さまざまなお使いみちにご利用いただけます。
お申し込みいただける方は以下のように分類されています。
①お勤め先の会社等が次のいずれかに該当している方
・小売業
資本金・出資金 5千万円以下
又は従業員数 50人以下
・サービス業
資本金・出資金 5千万円以下
又は従業員数 100人以下
・卸売業
資本金・出資金 1億円以下
又は従業員数 100人以下
・上記以外の業種
資本金・出資金 3億円以下
又は従業員数 500人以下
②現在の勤務先に6か月以上勤務し、現住所に3か月以上居住している方であって、勤務先、現住所のどちらかが東京都内にあること。
③年間収入(税込)が800万円以下の方
④住民税の滞納がない方
⑤借入金の使途が生活の安定のためであって、返済の見込みのある方
上記がお申込資格(条件)となります。
<融資額・融資利率について>
原則として70万円までが融資上限額(特例で100万円まで)
金利は1.6%となっており、かなりお得です。
なお、平成29年4月からは1.8%となります。
使用目的は医療費、教育費、冠婚葬祭費、住宅の増改築費などに使えます。
<返済期間と方法>
3年以内(70万円超は5年以内)の元利均等月賦返済
なお、審査は少し時間がかかります。
お申込後5営業日程度でご本人あて通知となっていますので即日融資を希望される方には適さないサービスとなります。
<必要書類など>
(お申込み時)
1.ご本人の源泉徴収票または給与明細書
2.資金使途を証明する書類
(融資額が70万円を超える場合。また、融資額に関わらず必要となる場合があります。)
3.健康保険証
4.印鑑(シャチハタ・サインは不可)
(ご契約時)
1.ご本人の印鑑証明書
2.実印
このあたりもかなり厳格ですね。プロミスなどカードローン審査よりも厳しめです。
金利の安い個人融資「さわやか」に借り換え(おまとめ)もできるようです。
条件は下記の3点です。
① 現在の借入先(消費者金融、カードローン等を含む)が一か所である。
② ①での借り入れが無担保である。
③ 個人融資「さわやか」の融資額で、現在の借入額を全額返済できる。
比較的、時間的な余裕がある方なら検討する価値はある融資だと思われます。
お問い合わせ先
東京都産業労働局 雇用就業部
労働環境課 勤労者担当
電話:03-5320-4653
参考・引用元URL
http://www.hataraku.metro.tokyo.jp/fukuri/yushi/sawayaka/index.html
◆子育て・介護支援ローン「すくすく・ささえ」
都の公式サイトには下記のように記載されています。
「子育てや介護と仕事を両立するあなたを応援する融資制度です。
平成27年4月1日から介護支援融資の対象者及び資金使途を拡充しました。
東京都は、中小企業で働く方の仕事と介護の両立をより一層サポートしていきます」
ここに書いてある「介護支援融資の対象者及び資金使途を拡充」とは次にようにまとめられます。
①ご利用対象者が拡がりました
都内在住又は在勤で
・介護休業中の中小企業従業員
・要介護又は要支援認定を受けた三親等以内の親族のいる中小企業従業員
と現在はなっています。
②使いみちが拡がりました
・介護休業中の生活費
・介護に必要な費用(介護費用・介護に必要な物品の購入費用、介護のための交通費、等)
拡充されて使い勝手が良くなっているのがおすすめポイントでもあります。
従来のセースルポイントもご紹介しておきます。
<あんしんの低金利>
東京都が金融機関と提携して実現したあんしんの低金利。
固定金利なので、計画的にご返済いただけます。
融資限度額
100万円
金利:年利 1.3%
※ただし、平成29年4月1日以降にお申込みの場合の年利は、1.5%となります。
返済方法
据置期間経過後5年以内の元利金等月賦返済
<都内100か所以上の窓口で、最短5営業日からご融資>
「お申込みはお近くのろうきん、信用組合へ。一部の窓口では土曜日もお申込みいただけます。お申込み後、最短5営業日でご融資します」
と公式ページには記載されています。
こちらもやはり即日融資は難しいようです。時間的余裕のある方には良いサービスです。
<保証人不要>
保証人探しが不要となる、便利な保証制度をご利用いただけます。
※保証料は東京都が全額負担(これは大きいです。素晴らしい制度と言えます!)
<利用条件>
①中小企業従業員で、妊娠中(本人又は配偶者)、子育て期間(※)中、介護休業中又は要介護・要支援認定を受けた三親等以内の親族のいる方
※妊娠期から子が20歳に達した日以後の最初の3月31日まで
②お勤め先の会社等が次のいずれかに該当している方
小売業
資本金・出資金 5千万円以下
又は従業員数 50人以下
サービス業
資本金・出資金 5千万円以下
又は従業員数 100人以下
卸売業
資本金・出資金 1億円以下
又は従業員数 100人以下
上記以外の業種
資本金・出資金 3億円以下
又は従業員数 500人以下
③現在の勤務先に6か月(育児・介護休業者は1年)以上勤務し、かつ、同一住所に3か月以上居住しており、勤務先か住所が都内にある方
④住民税を滞納していない方
⑤子育て費用、介護休業中の生活費又は介護に要する費用が必要な方であって、返済能力のある方
以上のようになっています。
<想定されるご利用シーン>
・出産準備に
病院へ支払う医療費以外にも入院用品やマタニティー用品、そして退院後のベビー用品を揃えたりと、思わぬ出費があります。
・お子様の進学に
習い事の費用に加え、志望校の数だけ受験料もかかります。さらに入学金や新生活の準備費用と、進学のための出費は短期間に集中し、まとまった資金需要が発生します。
・急な介護に
車いすの購入、デイケア・サービスの利用料といろいろ出費が必要になったり、家のリフォームにも費用がかかるかもしれません。
<必要書類など>
(お申込み時)
1.ご本人の源泉徴収票または給与明細書
2.お使いみちがわかる書類(納入通知書、契約書、請求書等)
3.健康保険証
4.印鑑(シャチハタ・サインは不可)
(ご契約時)
1.ご本人の印鑑証明書
2.実印
こちらもカードローンとは違いかなり厳格な審査となります。
その他、詳細は下記のURLへどうぞ。
お問い合わせ先
東京都産業労働局 雇用就業部
労働環境課 勤労者担当
電話:03-5320-4653
参考・引用元URL
http://www.hataraku.metro.tokyo.jp/fukuri/yushi/sukusuku.html
◆家内労働者生活資金融資
「東京都では、専業的家内労働者の方を対象に、融資を行っております。どうぞご利用ください」
このように都の公式サイトには書いてあります。
ここで言う「専業的家内労働者」とはどのような人を指すのでしょうか?
公式ページには次のように解説してありました。
「通常、自宅を作業場として、メーカーや問屋などの委託者から、主な原材料の提供を受けて、一人で(もしくは同居の家族とともに)、製造・加工等の仕事に従事し、その加工賃収入で生計を立てている人です」
なるほど!「専業主婦(主夫)」のことを言っているのかと思いきや、そうではないようです。
ここは勘違いしそうなポイントですのでお間違えのないように!
<お申し込みいただける方>
次の1から3の条件にすべてあてはまる専業的家内労働者
①都内に在住、又は、都内で家内労働に従事していること
②同一の住所に3か月以上居住し、かつ、6か月以上家内労働に従事していること
③年間収入(税込み)が600万円以下であること
上記にプラスして
④住民税を既に納付していること
以上がお申込の条件となります。
<融資限度額>
一般生活資金としての応急的な生活資金は「70万円」
医療費・教育費・冠婚葬祭費・住宅増改築費は「100万円」
作業場の改善費・作業機械等の購入費・火災、水害等災害時の生活資金は「130万円」
となっております。
<返済期間と方法>
5年以内の元利均等月賦返済
<融資利率>
年利1.6%(ただし「災害時の生活資金」の場合は、1.5%になります。)
※ただし、平成29年4月1日以降にお申込みの場合は、年利1.8%となります。(「災害時の生活資金」の場合は、引き続き1.5%です。)
<申込方法>
お申込みは下記の書類を添えて、お近くの中央労働金庫までご相談ください。
・提出書類
①家内労働者であることを確認できるもの(家内労働手帳など)※団体加入者は不要
②収入の証明(納税証明書など)※団体加入者で、融資額50万円以下の場合は不要
③資金使途の証明(見積書など)※融資額50万円以下の場合は不要
④官公署等が発行するり災証明書 (「火災、水害等災害時の生活資金」貸付の場合)
審査通過後、印鑑証明書{本人・保証人}(団体加入者で融資額50万円以下の場合はご本人のもの)が必要となります。
問い合わせ先
東京都産業労働局雇用就業部労働環境課家内労働係(03-5320-4654)
家内労働相談コーナー(03-3871-4555)
融資窓口である中央労働金庫本・支店(フリーダイヤル0120-86-6956)
参考・引用元URL
http://www.hataraku.metro.tokyo.jp/fukuri/yushi/kanai/index.html
以上で東京都中小企業従業員生活資金融資のご案内を終わります。
個人向けの融資でお得な面もありますし、不便な面もあります。
あなたのニーズに合わせてご活用ください。