キャッシング審査で一通りの手続きを終え
審査通過するとあとは融資を待つだけになります。
ここでは金融業者によってローン限度額の決定の条件が
違う点について解説していきます。
今回はアコムとプロミスを例にとります。
アコムでは融資担当者が限度額設定基準の書かれた
マニュアルを持たされておりネットからの申込データと
電話カウンセリングで得た情報があればこの基準に
照らし合わせていくことになっているそうです。
例えば、タクシー運転手で社会保険に加入していればランク3。
ランク3で勤続4年以上ならランク5…、といった具合に
条件通りマニュアルをたどって行くと最終的に利用限度額が出る
という仕組みなのだそうです。
どんな仕組みか想像しづらいかもしれませんが、
ネットや月刊誌などによくある「Yes・Noチャート」
を複雑にしたものと思ってください。
このマニュアルで出たキャッシング限度額を元に、
ローン担当者の顧客に対する心証を加味して、
最終的に各店舗の支店長が融資限度額を決定すると言われています。
マニュアルでの診断の結果が限度額30万円でも、
親と親密で真面目そうな人物ならプラス10万円で融資額「40万円」、
逆に挙動不審な態度が気になったのでマイナス10万円で「20万円」、
といった感じです。
アコムでは支店長にかなりの幅の裁量権が与えられており、
最終的なプラス・マイナスの判断が融資限度額に与える影響は
大きいとされています。
一方、プロミスではインターネット経由の申込データと
電話カウンセリングで得た情報をすべてパソコンにインプットし
専用の審査プログラムによってローン限度額がはじき出される、
と言われています。
アコムと大きく違うのは、コンピュータが出した金額から
ローン担当者の気づきや心証を元に減額は可能であるが、
パソコンが出した金額以上の融資限度額は設定できないという点です。
プロミスの場合も最終的な判断は各店舗の支店長が下すそうですが、
その裁量の幅はアコムより狭いらしいです。
ただ、逆の視点から見れば、プロミスの方が
カードローン審査に「感情」はあまり入らず
コンピュータの判断なので、ある意味でフェア(公平)
と言えるかもしれないですね。
最後にちょっとした「裏話」です。
実は、支店長の裁量権に関する裏技があります。
ズバリ言うと、月末にキャッシングを申し込むと
普段よりも利用限度額がアップする、というものです。
消費者金融の各支店は本社から毎月貸し付け目標額を課せられていて、
月末はその目標額の達成に必至になっています。
結果、アコムならマニュアルのローン限度額よりできるだけ多めに、
プロミスならコンピュータの出した融資限度額をなるべくマイナスしないよう、
月末になると支店長の操作が加わると言われています。
もちろん、他の業者も似たようなシステムで審査を行っているので、
この裏ワザは大手、中堅の金融業者ならどこでも通用すると思って良いでしょう。
またこうした傾向は、銀行での借入でもある住宅ローンやフリーローン、
総量規制のない銀行カードローン、マイカーローンなどでも
似たようなケースはあるはずです。
さらにはクレジットカードのクレジットローンでも同様ではないでしょうか。