カードローンは消費者金融や銀行が提供しています。
クレジットカードのキャッシングもほぼ同じですが、
消費者であるユーザーは、利用を検討する時に何を
基準にしてカードローンを選ぶのでしょうか。
銀行カードローンを選ぶ人は「金利」なのかと
単純に考えてしまいますが、意外とそうでもない
らしいのです。
かつて海外から日本へ消費者金融事業で参入して
きたアメリカの代表的な消費者金融会社アブコ・
ファイナンス・サービスのウィリアム・R・イエーツは
次のように述べたそうです。
「私が驚いたことは、日本の消費者が金利の低さだけ
では行動しないという点です。
というのは、われわれは当時では年利48%という他の
消費者ローン会社よりかなり低い金利で始めました。
(中略)
カードローンといえば、低金利は何よりも重要な
要素だからです。
ですが、当初予想したように日本の消費者は金利だけでは
ローンに手を出すということはなかったのです。」
これは貴重な証言です。
アメリカ等ではやはり金利がカードローンを選ぶ際の
大きな要素になっているようですが、わが日本国では
やや違うようです。
それでは日本のカードローン利用者さんは何を重視
しているのでしょうか?
日本の消費者金融のカードローン審査では、
・スピード(SPEED)
・シンプル(SIMPLE)
・シークレット(SECRET)
という「3S」を武器に急成長を遂げてきました。
上記3つの「S」は利用者が求めてたことで、
ユーザーは金利はもとより、秘匿性や簡易性、
利用目的や返済の自由度をカードローン選びの基準に
してきたのです。
だから日本では金利以外の部分が重視される傾向に
あるのだと思われます。
銀行カードローンで圧倒的人気を誇るバンクイックも
低金利であることが人気の理由第1位というわけではなく
銀行のカードローンであるにも関わらず即日融資という
スピード感やネット申込の簡易性などがユーザーに
支持されているのですね。
利用者のニーズに応え、素性の見えない不特定多数の
申込者の審査を処理することが可能となった与信システム
が今日のカードローン業界を支えているのです。