キャッシング比較

消費者金融と銀行の提携とカードローン審査への影響

プロミスやアコムなどが大手のメガバンクと提携を
していますが、消費者金融と銀行が提携するのは、
なぜなのでしょうか。

その理由を今回は考えてみたいと思います。
加えて提携がカードローン審査にどのような影響が
あるのかも考察してみます。

そもそも日本において銀行は、伝統的な企業金融を
その業務の中核として、個人向け無担保ローンである
消費者金融事業には積極的に取り組んでいませんでした。

銀行は、一般の消費者への貸付のみならず消費者金融
への貸出さえも拒否するような時期もあったとは今では
想像もつきません。

少し業界を振り返ってみますと、提携のはじまりは
消費者金融と銀行が共同で消費者向け無担保貸出
おこなう合併会社を設立する動きからスタートしました。

例えば、現在では業務を中止していますが
アットローンやキャッシュワンなどがありましたよね。(なつかしい・・・。)

上記のようなカードローンは消費者金融と銀行の中間に
あると思われる顧客層をターゲット
としていました。
貸出金利も年率で15~18%程度に設定して、当時の
消費者金融キャッシングの平均的な金利よりも低く設定
していた点に特徴がありました。

現在ではプロミスなどがこれらの金利と同等でローンを
提供して、その役割を果たしているわけですね。
これには改正貸金業法の影響も当然あります。

また消費者金融と銀行の連携では消費者向け無担保ローン
に対して信用保証を行う業務提携の動きがあります。
これは2001年以降、地方銀行や信用金庫などを中心に
広がりを見せました。

消費者金融による保証残高は2015年末でプロミスでは
9000億円を超え、アコムも9000億円を超えています。
2007年当時は2000億円から3000億円くらいでしたから、
相当な伸び率であることが分かります。

それだけ、近年の銀行カードローンの普及が顕著である
ということの証左でもあるわけです。

加えてプロミスとアコムについてメガバンクとの資本関係
について言及しておきたいと思います。
2004年6月、プロミスが三井住友フィナンシャルグループ
から発行済株式の20%を上限とする出資を受け入れる業務、
資本提携を発表しました。

アコムは2004年3月、三菱東京フィナンシャル・グループ
から発行済株式数の15%の出資を受け入れ業務・資本提携
を発表しています。

その後の貸金業法の改正をきっかけに、消費者金融会社と
大手を中心とした銀行の提携関係を含め、消費者金融業界
は大きく変化しました。

特に先ほどから再三名前が出てくるプロミスとアコムは
勝ち組となり、消費者金融カードローン事業において
規模の利益を追求し、更なる競争力強化
を目指しています。

そのことは私たち一般のユーザーにとっても喜ばしいこと
であり、カードローン審査における借りやすさにも繋がる
と思われます。

一押し記事