最近、奨学金の問題がマスコミを賑わせました。今後、貸付型ではなく給付型の奨学金の制度が拡充されていくものと見込まれています。これは若い世代の皆さんには本当に喜ばしいことです。
今後の政治(政府)の取り組みに期待したいと思います。
2017年1月31日、政府は返済不要の「給付型奨学金」を創設するために、日本学生支援機構法改正案を閣議決定し、国会に提出しました。低所得世帯の受験生(高校3年生や浪人生)や在学中の大学生らを対象とするとしています。基金を創設し、その財源は国庫からの積立金と民間からの寄附によるもので、それらを運用することも改正案には盛り込まれています。※
現在の日本の奨学金制度は「奨学ローン」です。奨学金という美名のもとに要するに消費者金融と同じことをおこなっているわけです。
消費者金融が悪いと言っているのではありません。ニーズがあるからカードローンやキャッシングというサービスが存在するわけです。
ただ、問題なのは将来ある学生さんから利息を取りお金を貸し付けている現行の奨学金の制度に少々問題があると思うわけですね。やっていることは消費者金融のカードローンと同じです。
約50%に学生さんがこの貸与型の奨学金を現在、使っていると言います。社会人になったらすぐに返済がスタートするのですが、初任給なんて高額ではありませんから、日々の生活も大変だと聞きます。
返済が遅れたり、滞納したりすると個人信用情報機関のKSCに事故情報(異動情報)として登録され、いわゆるブラックリストに掲載されます。
社会人になってクレジットカードの審査に通らない、将来、結婚して住宅ローンを組もうとしたら審査落ちになった、なんていう話は枚挙に遑がありません。
そうした問題が少しでも少なくなるようにこのカテゴリでは現在でも利用できる返済不要の「給付型の奨学金」をご紹介したいと思います。
各種の給付型奨学金のご案内は別ページに譲るとして、このページでは奨学金のことについて概要を学びたいと思います。
【奨学金とは】
日本の奨学金制度には複数あります。
①公的な奨学金
②民間の奨学金
①の公的な奨学金には「日本学生支援機構」のものと「各地方自治体」のものがあります。
日本学生支援機構の奨学金は「貸与型」でも2種類あります。
・無利子の「第一種」
・有利子の「第二種」
があります。
各地方自治体の奨学金には3種類ありまして、
・貸与型
・給付型
・貸与型+給付型のミックス
があります。
②の民間の奨学金には3タイプあります。
・貸与型
・給付型
・貸与型+給付型のミックス
となっており、これは地方自治体の制度とほぼ同じ内容となっています。
現状でも「給付型の奨学金」は存在しています。そして誰もがこれを受給したいと考えるのは当然ですが「狭き門」なので誰でも恩恵を享受できるわけではないことに問題点があるのですね。
どうして狭き門なのかというと、成績優秀者でなければならないなどの高いハードルがあるからです。
「自分はバカだからあきらめた」
「アホにはお金くれないのかよ!」
という声が聞こえてきそうですが、これが現実です。
なので、基本的に誰でも受け取れる給付型の奨学金を新たに創設しようという動きが出ているのです。
【現在の貸与型奨学金とは】
独立行政法人である日本学生支援機構(JASSO)が国内最大の奨学金団体で、旧日本育英会の流れを引き継いでいます。
先述しましたがこの奨学金には2タイプあり、無利子の第一種と、有利子の第二種があります。
それぞれを詳しく見ておきましょう。
<第一種奨学金・月額貸付金>
国公立(自宅生)45000円(一律)
国公立(自宅外生)51000円(一律)
私立(自宅生)54000円(大学)、53000円(短大&専門学校)
私立(自宅外生)64000円(大学)、60000円(短大&専門学校)
※上記の金額は必要ないケースでは30000円という選択肢もあります※
<第二種奨学金・月額貸付金>
進路先にかかわらず、3万円、5万円、8万円、10万円、12万円という選択肢があり、必要に応じて借り入れすることになっています。
これ以外にももう1つの奨学金制度があります。
それが有利子の「入学時特別増額貸与奨学金」です。
これは一時金の貸し付け的な意味合いで、進路先に関係なく、10万円から50万円までの枠で融資を受けることができるものです。これは入学時にさまざまな経費(入学金や引っ越し費用など)が発生するため、設けられた制度であると思われます。
【有利子奨学金の利息について】
上限金利は年率で3.0%となっています。
以前は利率には「利率固定方式」のみが採用されていましたが、現在では「利率見直し方式」も採用され、利用者が選択できるようになっています。
ちなみに最新の利率は以下の通りです。
・利率固定方式:0.10%
・利率見直し方式:0.10%
【返済について】
奨学金の返済は卒業後、6か月が経過するとスタートします。
返済額の一例をお示ししておきます。
第一種の無利息で、4年間毎月3万円を借入した場合
⇒月額の返済額は9230円で、返済期間は13年となります。
第二種の有利子(年率1%の場合)で、4年間毎月3万円を借入した場合
⇒月額の返済額は9892円で、返済期間は13年となります。
同様に第二種の有利子(年率1%の場合)で、4年間毎月10万円を借入した場合
⇒月額の返済額は2万2172円で、返済期間は20年となり、こちらのケースはかなりの負担となります。
借り入れを申し込む前には、上記のような情報をしっかりと頭に入れて欲しいと思います。
※なお、不測の事態などを想定し「返済猶予期間(返済期限猶予)」や「減額返済制度」もあります※
【申し込み方法】
奨学金の申込方法には
①予約採用
②在学採用
の2タイプあります。
①は高校3年の時に年2回(5月頃と10月頃)ある時期に予約する方法です。
②は進学後、年に1度ある募集時に申し込みます。
第一種の借り入れ条件は以下の通りです。
①予約採用では高校1年からの学業成績が5段階評価で3.5以上となっています。
②の在学採用では高校2年と3年の成績が大学だと3.5以上、専門学校では3.2以上となっています。
またこの他にも世帯収入も考慮されます。基本的に高所得の家庭には貸与されません。
さらには消費者金融などでは必要のない保証人が必須です。
原則として保護者(または4親等以内の親族)が連帯保証人となるケースが多いと聞きます。
それが不可能なケースではJASSOの指定する保証機関にお金を払い保証してもらいます。
5万円を毎月借入する場合は、2246円の保証料が奨学金の中から天引きされます。
ですので手取りの奨学金がやや少なくなるので注意しましょう。
以上、現状の奨学金制度を大まかにご説明しました。
このページをご覧になっているのは受験生を持つご両親、あるいはそのご家族、張本人である高校生、大学生だと思います。
今の奨学金制度には不満もあると思います。ぜひ、最善の選択をしていただきたいです。
2022年4月より18歳~お金を借りることが可能に!
ピンチの時【頼りになる】カードローン
【※どうしても審査が不安な人へ】
プロミスには無記名でOKな無料お試し審査があります。最後にもう一度「本当に無理かどうか」をチェックしても良いのではないでしょうか?
——— ———- ————