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株式会社イチビル(手形割引) 運転資金の借り入れ

株式会社イチビルは手形割引と事業資金の融資(ビジネスローン)を中心に金融事業を展開する企業です。

大正11年が創業ですから、この金融業界でもかなりの老舗ということになりますね。

◆手形割引

手形割引による借り入れに関しては、日本全国どこでも対応可能と対象は幅広く、即日の現金化も可能だそうです。

遠方の方は、来店が困難ですから、「手形の郵送と指定の銀行口座への送金」による手形割引で対応してもらえます。

審査に関しては、手形振出人の規模・信用等によります。

手形割引については年率3.5%~16.42%となっており、まずまずの低金利だといえるでしょう。

◆ビジネスローン

こちらは通常の融資ということになります。

公式ページに掲載されている貸し付け条件を引用します。

【貸付条件】
貸付金額  30万円~500万円
貸付の利率  年率10.95%-17.885%
賠償額の予定 年率19.71%
返済方法 元金一括返済・元金均等返済・元利均等返済
返済期間 10年以内
返済回数 1回~120回
担保 貸付の金額により担保の徴収あります
   不動産・債権・動産・有価証券(手形、小切手を含む)
保証人 代表者個人を含め保証人は不要です

上記のようになっております。

金利は一般の消費者金融よりもやや高めだと言えます。

最近は消費者金融でも最低金利は5%以下のところが多いです。

一方で、上限金利はアコムやモビットなどよりも若干低く、プロミスとほぼ同水準となっています。

このビジネスローンの対象は法人のみで個人は対象外ですのでご注意ください。

◆株式会社イチビルご案内
〒101-0047
東京都千代田区内神田2-7-10 松楠ビル3階
TEL: 03-3258-0921 FAX: 03-3258-0928
Email:info@ichibill.com
公式ページ http://www.ichibill.com/

【社長の愚痴コラム:運転資金の借り入れ】

掛売りが掛買いをもたらし、手形入金が手形支払いを促進する掛売りをし、しかもそれが手形で入金をしたというような場合、掛代金、手形入金分をそっくり銀行から借金しなくてはならない。

しかし、これでは資金繰りは目処がつくが、利息の支払いがたまらない。

誰だって損になる借金はしたくない。

まして儲けることを目的とする会社では、損な借金の支払利息は少なければ少ないほど良い。

そこで、この支払利息を減らし、借金をできるだけ少なくする工夫をすることになる。

それは、入るものが入らなければ、支払う方も、入金するまでは支払いをのばすという方法である。

入金が現金でなく、手形で入金をした場合は、支払いも現金ではなく手形で支払うのである。

そうすれば、入るものも入らないが出る方も出ないからやり繰りはつく。

ただ、支払うものの中には、どうしても延ばすことができず、かならず現金で支払わなければならないものがある。

給料や旅費、交通費、電話料、電気料、ガス代、水道料金などである。

これらの支払いは掛にすることや、手形にすることはできない。

したがって、売り買いの条件がまったく同じ場合でも、給料や、旅費などの分だけは借金しなければならないことになる。

しかし、 売りは掛け、買いは現金の場合よりは会社の借金はぐっと少なくなるのである。

◆回収は早く、支払いは遅くすれば無借金でもやりくりは出来る

今、売りの条件と、買いの条件がまったく同じでも、ある部分については借金しなければならないといったが、

もし、回収が支払いよりも早かったら運転資金はどうなるだろうか。

たとえば、売りの方は月末締切り、翌月末現金で回収するのに対し、買う方は月末締切り、翌月末九十日の手形で支払うという場合である。

商売を始めた月には、どの道、一文も入らないのだから、預金を引き出すか、借金をしなければ給料などの支払いはできない。

しかし、翌月から三カ月の間、回収の方は現金が入るのに、商品や材料代などは、九十日間一円も支払わなくてもいいのだから、その間の商品代や材料代などの分がそっくり余り、最初の月に借金した分を返済してもなお資金が残る。

楽に無借金経営ができることになるのだ。

トヨタ自動車工業やパナソニックなど大手は、支払条件は別に悪いわけではないが、この入金と支払いの関係がうまくバランスしているので、運転資金の借金はまったくなくなっている。

どこの会社でも、そうできるというものではないが、入金のおくれを、すべて支払いの方をおくらせることでバランスをとることができれば、それだけ損な借金をしないですむのである。

◆在庫が増えたら運転資金の借り入れは増加する

昔、オイルショック後の二年間、日本経済はゼロ成長におちいり、会社の製品の売れ行きはぱったりと止まり、製造した製品在庫が会社に山と積まれたことがある。

工場の稼動を落とすと、単価がグッと高くなるので、工場では思い切った減産もできず、在庫が増加するのを承知の上で、多くの会社は生産を一定水準で維持した。

在庫品がふえなければ、 どうにか回収条件と支払条件をうまくバランスさせて運転資金の借り入れをおさえることができた会社も、完全にお手上げになった。

製品の製造にかかった人件費や電力料金はキャッシュで出てゆくのに、製品は売れずに倉庫に積まれ、お金は入ってこない。

在庫というのはお金が寝ているようなものなのだ。

売れればたとえおくれても、一カ月後とか三カ月後とかに現金が入ってくるが、製品が倉庫にねむっていたのではまったく入ってこない。

経理部長は、この在庫がふえた分だけ余分に、運転資金を借りなければならない。

くる日もくる日も金に追われて、銀行参りをすることになる。

会社の経理部長というのは、金が余っている時には暇で時間をもて余すことが多いが、資金が不足すると銀行回りで時間がいくらあっても足りない。

精神的にも金に追われて落ち着かない。

ゆとりのある仕事はそこからは生まれない。

スリルがあって面自いという人もあるが、私ならごめんだ。
(2016年12月3日更新)

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