他社からの借入件数がカードローン審査に
大きく影響することは先述しました。
今回は事故情報とサービス情報に関して解説します。
過去に延滞、貸し倒れ、自己破産があるユーザーは
個人信用情報機関の異動（事故）情報の項目に記載され、それ以降、
ほとんどの消費者金融から融資を受けるのは厳しくなります。
ただ、返済の延滞に関しては90日間支払いが遅れた時点で
はじめて情報センターに登録されることになっており、
数日くらいの延滞であれば個人情報に傷がつく心配はないでしょう。
また返済が不可能な場合は、事前に消費者金融に
リスケ（リスケジュール）あるいはジャンプして
もらえないか相談するのもいいです。
ただし、これは最終手段で個人情報に傷がつくことは
覚悟しなければなりません。
ブラックになるということだからです。
ちなみに元消費者金融の社員に聞くところによると、
10年以上経過すると、破産であれ弁護士介入であれ、
時効が成立し信用情報機関のデータから、
あなたの過去の情報は消去されるそうです。
現在は、金融事故情報は他の個人情報機関とともに
共有することになっています。
つまり銀行やクレジットカードの情報を扱う機関が
消費者金融と事故情報を報告し合う規則があるのですね。
ですので異動情報は一元化されていると言っていいでしょう。
クレジットカードや銀行ローンの延滞も
事故情報の項目に記載され、カードローンの借入に
当然ながら影響することになります。
次にサービス情報について。
サービス情報とは「備考」として位置づけられており、
結婚による姓の変更や本人死亡などの事項が記載されるものです。
余談ですがよくある詐欺に、亡くなった人の
健康保険証を持参して借金をする手口がありますが、
信用情報情報センターに本人死亡の届出が
提出されていればそういした犯罪を未然に防ぐことができます。
更には、各都道府県の貸金協会には家族からの
「今後、一切の金融機関から借り入れができないようにしてほしい」
という申し出があれば、そのデータもサービス情報の欄に記載されます。
（場合によっては、本人自らが申し出ることもあるそうです）
最後に、参考までに「信用情報記録報告書」には
どのようなことが記載されているのか、
潜入取材したので、例としてまとめておきます。
（例）信用情報記録報告書
＜本人情報＞
登録氏名 カナ氏名 生年月日 昭和■年■月■日
漢字氏名
住所 カナ住所 〒164.. ﾄｳｷｮｳﾄﾅｶﾉｸ・・・・・・・・・
漢字住所 東京都中野区・・・・・・・・
自宅電話番号 03－＊＊＊＊＊＊＊ 勤務先名 ＊＊＊＊＊＊＊＊ 勤務先電話番号＊＊＊＊＊＊＊
＜提供記録＞
提供年月日 提 供 先 会 員 名 照会目的
退会年月日
H.24/08/28 アコム㈱ 東京支店 管理照会
H.24/08/20 アコム㈱ 東京支店 管理照会
H.24/08/13 プロミス㈱八重洲支店 貸付照会
H.24/07/25 アコム㈱ 東京支店 管理照会
H.24/06/20 ㈱武富士八重洲口支店 管理照会
H.24/06/12 アコム㈱ 東京支店 管理照会
上記のような内容が報告されています。
ご参考までに。
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