自分の貯金額は通帳を見ればすぐにわかります。
ですが「現在、自分がどれくらい借金できるのか」は、ほとんどの人が知らないはずです。
JICCやCICなどの個人信用情報機関で自分の信用情報を調べても、いくら借入できるのかという金額は分かりません。
「貯金もあるし借り入れなんかする必要がない」という人もいるでしょうが、今の世の中何が起こるか分かりません。
明日会社をクビになるかもしれないし、身内に不幸が訪れるとも限りません。
手持ちの貯金額だけでは対応できないことがあるかもしれません。
ですから、自分が「今、どれくらいの借入額の借金が可能なのか」は知っておいて損はないのです。
一昔前はサラリーマンなら消費者金融を数軒まわれば、総額で年収と同じ額ぐらいの借金は可能でした。
筆者も自慢ではないですが、年収400万円に対して大手消費者金融での借金が400万円という時代があったのです。
ですが、現在は総量規制が導入されており借入額は年収の3分の1が限度と定まっています。
それに伴い審査も厳しくなっていると言われています。
「現在、アルバイト暮らしで年収250万の自分が借りることができるのか?」
「また借りられるならどれぐらい借りられるのか?」
審査が甘いと噂されるカードローン(サラ金/消費者金融)に覆面調査として実際にいくつか申し込んでみました。
※なお、筆者はいわゆるブラック系ではない、という認識で読み進めてください※
※筆者のスペック※
・34歳独身
・勤務先はフリーター
・年収250万円
・サラリーマン時代に消費者金融から借入あり(400万円を完済・延滞履歴なし)
・現在は借入なし
・賃貸マンション居住(家賃8.5万円、入居5年目)
◆銀行カードローン
三井住友銀行や東京三菱UFJ銀行(バンクイック)などが行っているカードローンサービスがあります。
「急な出費に最適!」と女優や俳優がCMで爽やかに言っていますので、借金ビギナーでもついつい安心して申し込んでしまいがちです。
審査は最短30分と速く、当日融資も可能。
金利は年率5.0~14.5%程度と低め。
その銀行に口座を持っていなくても申し込みは可能ですが、少しでも審査に有利に働くかもと考えて、自分のメイン銀行としている三井住友カードローンに申し込んでみることにしました。
申し込みはネットから必要事項を記入するだけで5分ほどで完了。
審査が通りやすいように希望金額はもっとも低い10万円としました。
在籍確認も終わったと思われる頃、待つこと10分で電話が掛かってきました。
聴かれた質問内容は2点。
「今の賃貸マンションに何年住んでいるか?」
「仕事を辞めてどれぐらい経つか?」
ということでした。
「8年、3年」とそれぞれ答え、審査結果の回答はメールで送るとのことで、さらに待つこと10分、メール着信が。
本当に申し込んでから30分以内。
10万円ものお金がたった30分で手に入るなんて・・と感激しながらメールを開くと「ご期待に添えかねる結果となりました」の文字。
一瞬何が起きたのか分かりませんでした。
やはり、銀行カードローンの審査は厳しいです。ローン契約には至りませんでした。
最初から素直にプロミスやアコムなどに申し込めば良かったと思いましたが、あとの祭り、です。
次に参考として、クレジットカードのキャッシングについても潜入レポートを報告しておきます。
◆ネット系クレジットカード
Yohoo!や楽天などのインターネットショピングの際にクレカ決済をできてなおかつポイントも貯まるのがネット系クレカ。
そのネットショッピング最大手の楽天が発行する楽天カードは入会するだけで2000ポイント(2000円分)が貰え、もちろん年会費は無料。
ネットでも「審査がやさしいクレカ」として紹介されています。
こちらもネットで必要事項を記入するだけで、さらに電話審査もなく記入を終えるとすぐに「審査状況はこちらで確認」というメールが届きます。
30分ほど待ってから「結果」をクリックすると審査結果が知ることができるのです。
震える手でクリックすると「総合的判断の結果、カード発行は見送らせて頂きます」という文字がいきなり目に飛び込んできました。
かなりのショックです。
◆家電量販店系クレジットカード
各家電量販店のポイント付きのクレカです。
中でもビックカメラSuicaカードは仮カードなら即日発行でビックカメラ限定のショッピング枠(10万円)を開設できます。
貯まったポイントはSuicaにチャージできるのが特徴。
店舗としても商品を買わせたいわけだから審査も緩いことで有名。
当日の仮カードではキャッシングの機能はありませんが、携帯本体やゲームソフトなど現金になりやすい商品を仮カードで購入し転売すれば当日の現金化も十分に可能です。
申し込みは店内のカード受付カウンターで行います。
必要事項記入後30分後に再来店すると結果を口頭で教えてくれるのです。
ちなみに、このように店舗で従業員と顔を合わせて結果を訊く場合は審査が緩いという噂もあったりします。
本人が信頼に値するのか、直接対話することで審査の判断基準になるのかもしれません。
30分後にカウンターに来店すると見事に仮カードが用意されていました。
私は思わず従業員に握手を求めそうになりそうでした。
審査に自信の無い人は、まずこのように家電店のポイント付きクレカやSuica付きクレカなど審査が緩いもので実績・信頼を積んでから、ほかの消費者金融カードローン(サラ金カード)などに申し込むと通りやすいかもしれませんね。
●まとめ●
今回の調査で分かったことは、個々人の状況で審査の基準は違うということ。
審査否決の筆者よりも年収が低い後輩でも、銀行カードローンの審査に可決したという事実もあります。
皆さんも、あきらめずに審査を果敢に受けてパスしていただきたいと思います。