自動与信システムと聞いて
何の事だか分かる人は、その業界の人か
よほど金融業界について研究している人
くらいしかいないと思われます。
自動与信システムは、新規申し込み時の
ユーザー属性をプログラムが組まれた
コンピューターシステムに打ち込み、
診断結果を出力する消費者金融の
審査判定システムのことです。
カードローン審査における与信は
審査部が出すのではなく与信システムが
決定しているといっても過言ではありません。
ちなみに「与信」とは、聞きなれない言葉ですが
その字面のとおりで、信用を与える、という意味です。
もっと分かりやすく言えば、
あなたをを信用してお金などを貸与する
ということになります。
だから消費者金融の融資審査で使われる言葉なのです。
システムのプログラムを走らせると与信結果リストが出ます。
内容は、各社違うとは思われますが、「与信額」や
独自の「グループコード」などがはじき出されます。
不良属性のグループコードでは与信は「0円」です。
ですがシステムによる自動与信額が0円でも
審査部や支店長の判断で貸付ができるとも言われています。
貸付限度額は10万円以下のようですが。
つまり自動与信システムで貸せないと判定された人でも
ケースによっては借り入れできる可能性があるのです。
それを証明する文書をプロミスが公開していますので
ご紹介しておきます。
<引用:ここから>
お客様が安心してプロミスの商品・サービスをご利用いただくためには、
的確な与信と、常にお客様の資金ニーズにお応えできる安定した
資金調達基盤の構築が不可欠です。
当社では、これらが揃って初めて、お客様の「パーソナル・メインバンク」
を実現することができると考えています。
創業以来当社は、「的確な与信こそ最大のお客様サービスである」
という考え方のもと、与信管理ノウハウの蓄積を
長年にわたって行ってきました。
その実践的なツールが、1983年に導入した業界初の
コンピュータによる自動与信システムです。
これは、日々蓄積されるお客様の取引データを元に
分析したものに、信用情報機関への照会で得た情報を
組み合わせて自動的に与信額を算出するものです。
運用に当たっては、この自動与信を基準に支店長の与信判断を加え、
的確なご利用限度額を設定しています。
また、ご契約後も、当社での取引状況を即時に与信額に反映するとともに、
定期的に信用情報機関への照会を行い、途上与信を管理しています。
なお、与信基準については、環境の変化に対応した最適化
を随時図っており、現在は改正貸金業関連法の完全施行後の
環境を見据えた新たな与信システムの開発を進めています。
<引用:ここまで>
出典URL:
https://www.smbc-cf.com/corporate/pdf/corporate_profile09_09_10.pdf
下記の引用図をご覧ください。
「支店長与信」とありますよね。それが証拠です。