今回は知り合いのライターに潜入取材を行ってもらったレポートをご紹介。
リアルで面白いのでご一読を。
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まもなく30歳になる俺だが、
自慢ではないがこれまでに消費者金融なんぞで金を借りたことはない。
では、フリーライターなどという不安定な浮き草稼業の俺に、
消費者金融はいったいいくら金をかすだろうか?試してみることによう。
とりあえずどこでもいいから知名度の高い消費者金融の有人窓口を探す。
口を開けて見上げながら探すこと2分。見つかった。黄色い看板が目印のプロミスだ。
金利が大手消費者金融の中で最も安いとされている会社だ。
意を決して店内に入る。
アコムのテレビCMのような可愛いお姉ちゃんの出迎えを期待した俺であったが、
30代後半と思しき社員の兄ちゃんの笑顔が待っていた。ガックシして席につく。
俺「あのー、初めてなんですけど、いくら借りられるか審査してもらえませんか?」
男性社員「今日は身分証明できるものをおもちですか?」
と訊ねられ、国民健康保険の保険証を差し出す。
男性社員「顔写真入りの免許証とかはお持ちでないですか?」
保険証って簡単に偽装できちゃうからだろうか?私は運転免許証を提出した。
男性社員「ご要望の金額は?」
俺「もう目一杯借りられるだけ借りたいです。」
男性社員「ではこちらに必要項目を後記入ください」
すると紙を一枚差し出される。住所.氏名.年齢.電話番号に始まり、ヨメの名前まで書かされた。
記入し終わると店員は裏へ下がる。
機械を操る音。噂に聞く他の金融機関からの借入れとかがないかを調べるアレだな。待つこと15分。長い・・・。
男性社員「お待たせしました。お客さまは30万円までです」
えっ!?たったのそんだけ?俺もえらく低く見られたものだ。
検討してまた来る、と立ち去ろうとする俺を店員が引き止める。
男性社員「今回は私の判断で30万まで出せますけど、別の人間だと10万とか20万とかに減額されるかもしれませんよ」
すんません調査取材なもので、「いりません!!」なんて言えるわけがない・・・。
俺「申し訳ないですけど、その申し込み書を返してもらえません?ちょっと個人情報の流出には神経質なほうなんで」
男性社員「大丈夫ですよ、こちらでシュレッダーにかけてきちんと処理しておきますから」
俺「じゃくれぐれも頼んます」
あとから、別の人間に聞いたはなしだが、
個人情報の記録をどうするのかはしらないが、
俺がプロミスで借りようとしたこと自体の記録はバッチリ残るらしい。
それにしても、30万円までって、俺についている値札が30万円みたいな気がしてすごくいやだ。
さて最後に、小学校時代の友人に消費者金融勤めがいたので、融資額をアップさせる秘訣を教わった。
1.会社での地位(課長でも部長と記入すれば、消費者金融にはそれを確認する方法がない)
2.年収(収入証明を持ってこさせるわけではないので、消費者金融は確認できない。ただし、欲張ると「収入があるのになんで借りるの?」と突っ込まれる)
3.身分証を2つ以上持っていく(運転免許証と保険証など)
4.無人機ではなく有人店舗で借り入をする(無人機のカメラより対面融資のほうが細かな判断ができる。人柄、服装などもチェックして、多少マニュアル的与信が排除され、担当者個人の与信が設定される。無人機は徹底したマニュアル予言主義)ということらしい。
なんと俺は無意識に3と4を実行していた。
しかし、嘘でいいなんて・・・。(※うそはイケマセン:編集者注)
とはいえ1はどうしたって俺には無理だ。
「フリーライター(部長)」なんてありえないもんね。
<ここまで>
どうでしたか?リアルで面白かったと思います。
機会があればまたこんな企画をやりますね。