いま既にカードローンで借り入れがある人でも、
またキャッシング未経験でこれから借りようと
している人でも、借金している他の人がどんな
属性であるのか、どれくらいの金額を借りている
のか、さらには借り入れ件数は何件なのか、
興味があるでしょう。
そして、それを知ることで、精神的にも楽になり
借りやすくなるというケースもあると思います。
ですので、今回は個人信用情報機関の生のデータを
使って、カードローン利用者の実態を共有したい
と思います。
本コラムでは株式会社日本信用情報機構(JICC)の
データを参考にします。
まずJICCについて簡単に解説しておきます。
JICCの特徴としては加盟会員が消費者金融を中心
とした貸金業者が多いということです。
ですので、ここで使うデータはまさに借入ユーザー
の実態に非常に近いものであるということになります。
さらにJICCはCCBとの合併により、金融機関、割賦業者
事業者ローン(商工ローン)を経営する業者の情報も
登録されており、分厚い情報網が構築されていると
言ってもいいかと思われます。
加盟会員数は全部で約1500社、そのうち貸金業者は
約1100社となっております。
JICCに登録されている個人情報のうち、貸金業法対象情報、
つまりキャッシング実体験者の登録人数は2005万人、
登録件数で見るともっと多く約4100万件となっています。
この数字を見ると単純に2000万人以上の人々が2回程度
キャッシングを経験していると考えられますね。
それでは、どれくらいの金額を借り入れしているのか、
詳しく見ていきます。
借入残高の合計は、9.4兆円です。
1人当たりの借り入れ額は約39万円、
1人当たりの借り入れ件数は1.8件、
となります。
最後に異動情報(いわゆるブラック情報)について
見ていきます。
異動情報登録人数は約440万人、
異動情報登録件数は約880万件、
となっており、およそ20%くらいの人たちが
返済の延滞などをしている可能性があるという
ことになります。
ですが裏を返せば80%の方々は借り入れしても
きちんと返済しているということです。
賢く借りて、堅実に返済すればカードローンは
あなたの強い味方になるのです。