2010年の改正貸金業法の完全施行後、
総量規制の導入、グレーゾーン金利撤廃
による上限金利の見直しなどが相まって
消費者金融のキャッシング審査に
通りにくくなったという声は非常に
多くなっています。
総量規制の影響で年収の三分の一以上の
借り入れは出来なくなりましたから、
銀行カードローンにニーズは向かっていますが
やはり、審査通過に関してはなかなか大変な
状況だろうと思われます。
本来、借り入れができるような属性の方々が
いわば消費者金融難民のようになって、
最悪の場合、ヤミ金融に走るということも
ありうるわけで、行政のサイドも貸金業法の
再改正も検討されているようです。
それでは本コラムの本題に入ります。
なぜ近年、キャッシング審査が厳しくなって
いるのか、その原因を専門的な見地から
探ってみたいと思います。
原因1.市場がどこまで縮小するのか不透明
貸したくても貸せない、という環境ですので
金融業界の将来への不安は実感としてあるのは
当然です。
原因2.顧客ニーズが本当に伸びるのか
総量規制導入後、銀行カードローンへ
優良な顧客は流れており、やはり業界の
縮小懸念が払拭されていない証左でしょう。
原因3.信用リスクを負担しきれるか
改正貸金業法による上限金利の引き下げは、
消費者金融の収益を圧迫しています。
なぜなら資金調達のための金利は以前と
変わっておらず利益だけが減少する構図
だからです。
原因4.利息制限法の範囲で収益を確保できるか
上記に関連しますが、グレーゾーン金利の廃止は
キャッシング会社にとっては痛手であり、
貸金業法の再改正は期待されるところです。
それが結果として、幅広いユーザーの借入を
可能とすることにつながります。
原因5.事務コストの負担増を抑えられるか
これはインターネットや無人契約機の活用により
達成きでるものと思われます。
いずれにしても消費者金融業界は
優良な顧客を求めていることに
間違いありません。
審査に自信があるあなたなら歓迎されるでしょう。